原文ママ

日記

奇跡とか

現実で過ごしていく生活に刺激が足りなくなった時、その日常を壊してしまうような、悪いものを取り入れようとしてしまうくせがあって、上手に生きられない。

本当は穏やかに波風立てず小さな喜びだけを大切に暮らしていきたいと思っているのに、そうさせないのは自分の奥底にある非常に悪質なこどもの部分である。

耐え難い悲しみと堪え切れぬ怒りで呼吸すらまともに出来なかった日。

いっそ死んでしまえたら楽なのに、幼い笑顔が、冷蔵庫の生鮮食品が、配達予定の荷物が、自分自身を堕落させないように環境は整えられていた。仕方がないので、とにかく時間が過ぎて癒えるのを待ちながら、こなしていくしかないと覚悟を決めるしかなかった。それから静かに、静かに、すべてが滅びて壊れて、何もかもが焼け野原になるような夢を見ている。