笑う女

笑う女を見た。自分にカメラを向け、世界とリアルタイムに繋がるという遊び（または仕事そしてイベント）が大流行している。彼女はとてもとても遠い外国にいて現地は日本と真逆で落ち葉の季節。今の時間は日本より遅れて昼だという。何のために旅をしているか、どんなことが怖いのか、楽しいのか、面白い事をどんどんと全世界のワタシに向けて語りかけてくれる。彼女はずっと笑い続けていた。楽しくなければ人生ではないと言った。楽しい事を楽しめれば悲しいことを忘れることなんて簡単だと言った。身体をくねらせて、おなかをかかえて、手を叩いて、全身で笑っていた。笑う女は絶対に愛さなければならないと思って見てしまう。笑う女は良い。